孫と共に高校卒業、73歳のおばあちゃん

佐賀市佐賀北高校の卒業式で、とある孫と祖母が並んでいた。孫の卒業を祝うおばあちゃん、ではなく、孫と一緒に高校を卒業したおばあやんである。
この春、久保田町新田の陣内シヅ子さん(73)が、佐賀北高通信制を卒業した。
シヅ子さんは、15歳で中学を卒業したが、6人兄弟だったため経済的理由で高校進学はかなわなかった。得意だった洋裁の専門学校に進学したが、高校を諦めきれず、洋裁を学びながら21歳の時に佐賀北高通信制に入学した。しかしその後、結婚、出産、子育てと忙しくなり、高校生活を続けることが難しくなった。それからしばらくし、子どもたちが独立したので、2012年4月に再入学したという。
2度目の高校生活の時は、同高普通科に孫の沙百合さんが在学していた。一緒に卒業したいと、仕事と夕食の後に猛勉強して課題を仕上げた。
在学中は試験前に、左足のつま先を骨折したり、白内障のため目の手術をしなければならなかったりと多くの困難を乗り越えた。
通信制の卒業式は、普通科の数日後で、孫の沙百合さんと長男夫婦が祝福してくれたという。
通信制で最年長の卒業生となったシヅ子さんは、半世紀かけて卒業証書を手にし、「うれしい気持ちとほっとした感情が半々」と話したという。
孫と共に卒業出来たことも、高校生活をやりとげたことも素晴らしいことだ。いくつになっても知識欲は尽きないものだと感心したし、見習いたいと思った。